ChatGPT Workの使い方|任せてよい仕事3つと指示のコツ

「ChatGPT Workが便利らしいが、うちはSlackもSharePointも使っていない」
解説記事を読むほど、社内に何かを導入していないと使えないように見えて、手が止まっていませんか。実際には、Googleドライブに資料が置いてあるだけの会社でも任せられる仕事があります。
この記事では、ChatGPT Workの使い方を、そうした状態から始める前提で整理し、任せてよい仕事3つと、任せない方がよい仕事の見分け方、指示を出すときのコツをお伝えします。
もくじ
ChatGPT Workとは?できることと使えるプラン
ChatGPT Workは、OpenAI(ChatGPTの開発元)が2026年7月に発表した、ChatGPTの中で動く「エージェント」の機能です。エージェントとは、質問に答えるだけでなく、いくつもの手順を自分で組み立てて、最後の成果物まで作り上げる働き方を指します。
従来のChatGPTとの違いは、成果物の形にあります。報道や各社の解説によると、ChatGPT Workは指示を受けると必要な資料を集めて計画を立て、表計算・スライド・文書といった「そのまま使える形」まで仕上げるとされています。「この売上データを見て、来週の会議用の資料にまとめて」と伝えると、途中経過を確認しながら一つのファイルとして返してくる、というイメージです。
使えるプランについては、執筆時点で次のように案内されています。
- Pro・Enterprise・Eduのプランから提供が始まり、その後Plus・Businessにも順次拡大
- パソコン用のデスクトップアプリでは、無料プランを含めて利用できる
- 既存のプランに含まれる形で、追加料金は発生しない
発表から日が浅い機能のため、対象プランや使える範囲は変わる可能性があります。契約前には必ずOpenAIの公式ページで最新の内容を確認してください。
ChatGPT Workの使い方|資料がドライブにあるだけの会社の3手順
「社内ツールを入れていないと使えない」というのは誤解です。
資料がGoogleドライブに置いてあるだけでも始められます。
事前に準備するものは、次の3つです。
- ChatGPTの利用環境(対象プランの契約、またはパソコン用のデスクトップアプリ)
- 資料が入っているGoogleアカウント(会社で使っているもの)
- 今回の依頼に使う資料だけを入れたフォルダ(ここが重要です)
手順1: 使う資料を1つのフォルダにまとめる
いきなり連携する前に、依頼したい仕事に必要な資料だけを1つのフォルダに集めてください。ドライブ全体を見せると、関係のない古い資料まで材料にされ、結果がぶれます。5分の準備で精度が変わる部分です。
手順2: Googleドライブとつなぐ
ChatGPTの設定画面から、Googleアカウントとの連携を許可します。設定そのものは5〜10分ほどで終わります。
つまずきやすいのがアクセス権です。自分に共有されていないファイルは読み込めません。「マイドライブ」に置いたつもりのファイルが実は他人の持ち物だった、というのはよくある行き違いです。うまく読み込めないときは、まずファイルの共有設定を確認してください。
手順3: 成果物の形を指定して依頼する
「まとめて」ではなく、「A4で1枚の比較表にして」「スライド5枚で」のように、出してほしい形を先に伝えます。形が決まっていると、途中の判断がぶれにくくなります。
依頼から成果物が返るまでは、内容の量にもよりますが数分から数十分かかります。待っている間に別の作業ができるのがエージェントの利点なので、急ぎの仕事を投げるのではなく、朝一番に頼んで昼に受け取る、といった使い方が向いています。
ChatGPT Workに任せてよい仕事3つ
社内ツールが少なくても成立し、かつ効果が出やすいのは次の3つです。
1. 複数の資料を突き合わせる仕事
見積書と発注書、前期と今期の売上表、複数社から届いた提案書など、バラバラの資料を並べて違いを拾う作業です。人がやると見落としが出やすく、時間もかかります。「この3社の見積書を比べて、金額・納期・保証の違いを表にして」といった依頼が向いています。
2. 比較表を作る仕事
仕入先の比較、ツールの比較、プランの比較など、判断のための材料を1枚にまとめる作業です。項目の立て方まで任せず、「価格・納期・最低ロット・支払条件の4項目で」と指定すると、そのまま会議に出せる形になります。
3. たたき台を作る仕事
提案書の骨組み、社内マニュアルの下書き、お客様への説明資料の初稿など、ゼロから書き始めるのがいちばん重い作業です。完成品を期待せず、「ここから直す」という前提で使うと時間が大きく浮きます。
この3つに共通するのは、間違っていても人が直せば済むという点です。ここが次の項目につながります。
任せない方がよい仕事と、指示を出すときのコツ
任せない方がよいのは、AIの出した内容がそのまま外に出てしまう仕事です。
- 見積金額や納期など、最終的な数字の確定
- お客様や取引先へ送る文章の最終判断
- 人事評価や採用の判断など、人に関わる決定
AIは「もっともらしい形」を作るのが得意なので、間違っていても見た目は整っています。
外に出る前に人が見る工程を必ず残してください。
そのうえで、指示を出すときのコツを1つだけ挙げるなら、判断基準まで指示に書いておくことです。
「いい感じにまとめて」と投げると、成果物は形になっていても、こちらが見たかった観点が抜けます。実際、前提を書かずに依頼して、体裁は立派なのに使えない資料が返ってくる、というのはよくある失敗です。次のように、何を重視するかを言葉にして渡してください。
- ✕「見積書を比較して」
- ○「見積書を比較して。当社は納期を最優先し、金額差が5%以内なら早いほうを選ぶという前提で、おすすめを1社挙げて」
前提が書かれていれば、AIはその基準で並べ替えます。社内で当たり前になっている判断のルールほど、書き忘れやすいと覚えておいてください。
まとめ
ChatGPT Workの使い方について、要点を振り返ります。
- ChatGPT Workは、資料を集めて成果物まで仕上げるエージェント機能。執筆時点ではPro・Enterprise・Eduから提供が始まり、順次拡大中。デスクトップアプリでは無料プランでも使える
- SlackやSharePointがなくても、Googleドライブに資料があれば始められる。使う資料だけを1つのフォルダにまとめてからつなぐこと
- 任せてよいのは「突き合わせ」「比較表」「たたき台」の3つ。数字の確定や社外へ出す文章の最終判断は人が行う
- 指示には判断基準まで書く。社内で当たり前になっているルールほど書き忘れやすい
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