LINE公式アカウントでできること|無料で使える機能5つと限界

「LINE公式アカウントは無料で始められると聞いたけれど、無料のままで本当に使えるのだろうか」——そう思って様子を見ている経営者の方は多いのではないでしょうか。LINE公式アカウントでできることを調べると機能が数多く並んでいて、どこまでが無料で、どこから料金がかかるのかが分かりにくいのが実情です。この記事では、無料プランの範囲だけに絞って、お金をかけずにどこまで回せるのか、どこから有料になるのかを整理します。
もくじ
LINE公式アカウントでできること|無料プランの範囲はどこまでか
LINE公式アカウントには3つの料金プランがあります。LINEヤフー公式の料金ページによると、執筆時点では次の構成です。
| プラン | 月額(税別) | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーション | 0円 | 200通 | 配信できない |
| ライト | 5,000円 | 5,000通 | 配信できない |
| スタンダード | 15,000円 | 30,000通 | 1通あたり約3円〜 |
押さえていただきたいのは、無料プラン(コミュニケーションプラン)でも機能そのものはほぼすべて使えるという点です。制限されているのは「何通配信できるか」という配信量だけで、クーポン、ショップカード、リッチメニュー(トーク画面の下に固定表示されるメニュー)、ステップ配信(友だち追加からの経過日数に応じて自動でメッセージを送る機能)、分析画面も無料のまま使えます。
一方で、月200通を使い切ると追加料金を払って配信することはできません。翌月まで待つか、有料プランに切り替えるかの二択になります。ここが有料プランとの最大の違いです。
通数を消費しないLINE公式アカウントの機能5つ
LINE公式アカウントの機能には、使っても月200通のカウントが減らないものがあります。無料のまま運用を続けられるかどうかは、ここを使いこなせるかで決まります。
1. あいさつメッセージ
友だち追加された瞬間に自動で送られるメッセージです。通数にカウントされないため、内容を作り込んでおいて損はありません。店舗なら営業時間・定休日・地図、事務所なら対応業務と連絡先を入れておくと、電話での問い合わせ対応そのものが減ります。
2. 応答メッセージ(自動返信)
あらかじめ決めたキーワードに反応して自動で返信する機能です。たとえば工務店であれば「見積」という言葉を含むメッセージが届いたら、見積もりに必要な情報(希望箇所・築年数・希望時期)を尋ねる文面を自動で返すように設定しておく、といった使い方ができます。
3. LINEチャット(1対1のやり取り)
お客さまと個別にやり取りするチャットは、何往復しても通数を消費しません。予約の日程調整、注文内容の確認、修理の見積もり相談など、これまで電話でやっていたことをそのまま置き換えられます。
4. リッチメニュー
トーク画面の下部に常に表示される固定メニューです。「予約する」「メニューを見る」「アクセス」などのボタンを並べておけば、配信しなくてもお客さまが自分で必要な情報にたどり着けます。配信通数を節約する上で、もっとも効果が大きいのがこの機能です。
5. LINE VOOM
LINEのタイムラインに投稿できる機能です。友だち全員に通知が飛ぶわけではないため反応は配信より弱くなりますが、通数を一切消費せずにお知らせを出せます。「毎週の入荷情報」のような、必ずしも全員に届ける必要のない情報はこちらに回すのが現実的です。
LINE公式アカウントの無料枠「月200通」の数え方
ここを誤解したまま始めると、思ったより早く上限に達して驚くことになります。
200通は「配信できる回数」ではなく、「配信1回 × 受け取った友だちの人数」で消費されます。 友だちが100人いる状態で全員に1回配信すると、それだけで100通です。友だち数ごとの目安は次のとおりです。
- 友だち50人:月4回まで配信できる
- 友だち100人:月2回まで
- 友だち200人:月1回まで
- 友だち300人:全員配信は月1回もできない
なお、1回の配信でメッセージの吹き出しを3つまでまとめて送っても、消費は1通分です。文章・画像・クーポンを別々に3回送ると3通分かかるため、1回の配信にまとめるだけで消費を3分の1にできます。
逆算すると、無料プランで現実的に運用できるのは友だち数がおおむね200人までの段階です。開設直後から数か月は、この範囲で十分に試せます。
無料で足りなくなるのはいつか|有料に切り替える判断軸
無料のまま続けるか、有料に上げるかで迷ったときは、次の3つで判断してください。
1. 全員への配信が月1回もできなくなったか
友だちが200人を超えたあたりが最初の分岐点です。ただし、すぐに上げる必要はありません。配信先を「直近3か月に来店した人だけ」のように絞り込む機能(セグメント配信)は無料プランでも使えるため、送る相手を絞って延命できます。
2. 配信した月としない月で、売上や来店数に差が出ているか
ライトプランは月5,000円(税別)です。判断はシンプルで、月5,000円を配信で取り返せているかどうか。飲食店で客単価3,000円なら、配信きっかけの来店が月2組増えれば元が取れます。感覚ではなく、配信した週の売上を見て決めてください。
3. 配信を我慢している場面が実際にあるか
「今日の臨時休業を知らせたいが、今月の通数が残っていない」という場面が月に何度も起きているなら、機会損失のほうが月額より大きくなっています。
逆に、友だちが増えていない段階で有料プランに上げるのは早すぎます。無料のまま友だちを集め、200人を超えて配信が窮屈になってから切り替えるのが順番です。
なお、LINEヤフーの発表によると、2026年10月1日から追加メッセージの料金が改定され、月20万通までは1通3円、それを超える分は1通2.5円になります。これはスタンダードプランで上限を超えて配信する場合の料金であり、無料プランやライトプランを使っている中小企業に直接の影響はありません。
無料で始めるときに見落としやすい3つの費用
「月額0円」と聞いていたのに費用が発生した、という行き違いを防ぐために、無料プランでも別途お金がかかる箇所を挙げておきます。
- 希望の文字列のID(プレミアムID):開設時のIDは英数字がランダムに並んだものです。店名などの分かりやすい文字列にしたい場合は別料金で、執筆時点では月額100円または年額1,200円(税別)。LINEヤフーは2026年12月1日にこの料金の改定を予定しているため、申し込む際は公式の最新料金をご確認ください。
- LINE広告での友だち集め:広告で友だちを増やす方法には当然ながら広告費がかかります。無料で集めるなら、店頭のQRコード・名刺・請求書・ホームページへの導線づくりが基本です。
- 外部の運用ツール:予約管理や顧客管理を連携させる拡張ツールは、LINE公式アカウントの料金とは別に月額がかかります。開設直後から入れる必要はありません。
開設に必要なのはメールアドレスと電話番号だけで、所要時間は15分程度、審査も原則ありません。ただし「認証済アカウント」(LINEアプリ内の検索に表示される種別)を申請する場合は、結果が出るまで数日〜2週間ほどかかることがあります。急ぐ場合は未認証のまま開設して運用を始め、後から認証済に申請するほうがつまずきません。
まとめ
LINE公式アカウントでできることは、無料プランでもほぼ制限されていません。制限されるのは配信量だけです。
- 無料プランは月額0円・月200通まで。機能そのものは有料プランとほぼ同じものが使える
- あいさつメッセージ・応答メッセージ・1対1チャット・リッチメニュー・LINE VOOMの5つは、通数を消費せずに使える
- 200通は「配信回数 × 友だち人数」で減るため、無料で回せるのは友だち200人程度まで
- 有料への切り替えは、全員配信が月1回もできなくなり、かつ配信で月5,000円を取り返せていると分かった段階で
まずは無料のまま開設し、通数を使わない機能で土台を作りながら友だちを増やしていく。この順番であれば、費用をかけずに手応えを確かめてから次の判断ができます。
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