中小企業のSNSマーケティング始め方|媒体選びと4ステップ

「SNSで集客した方がいいと言われるけれど、何から手をつければいいのか分からない」
「一度始めたものの、続かずに放置してしまった」
愛知県内でそう感じている中小企業経営者の方は少なくないのではないでしょうか。
SNSマーケティングは費用をかけずに始められる一方、媒体選びを間違えると成果につながりません。
この記事では、中小企業のSNSマーケティングの始め方を、媒体の選び方から続けるコツまで具体的に解説します。
もくじ
中小企業のSNSマーケティングで何ができるのか
SNSマーケティングと聞くと「フォロワーを増やして商品を売る」というイメージを持たれがちですが、中小企業にとっての役割はもう少し幅広いものです。
- 知ってもらう: 近隣の人や同業者に、自社の存在や取扱商品を認知してもらう
- 信頼してもらう: 日々の仕事の様子やスタッフの人柄を見せることで、依頼前の不安を減らす
- 思い出してもらう: 定期的に投稿が目に触れることで、必要になったときに候補として浮かぶようにする
すぐに売上に直結する手段というより、時間をかけて「顔の見える会社」になるための取り組みだと考えると、進め方の判断がしやすくなります。
採用にも役立つ
また、SNSは集客だけでなく採用面でも役立ちます。
求職者が応募前に会社の雰囲気を調べる際、ホームページだけでは分からない日常の様子をSNSで確認するケースは珍しくありません。人手不足に悩む中小企業にとっては、こちらの効果のほうが先に実感できる場合もあります。
SNSの利用率から見る、中小企業の媒体の選び方
すべてのSNSに手を出す必要はありません。人手が限られる中小企業では、まず1つに絞って続けるほうが現実的です。
判断材料として、日本国内の利用率を押さえておきましょう。
各種調査によると、国内の利用率はLINEが9割以上と突出しており、次いでYouTube、Instagramが約5割と続きます。
Instagramは10〜30代の7割以上、TikTokは30〜40代でも4割近くが利用しているとされ、「若者だけのもの」という認識は実態と合っていません。
これを踏まえた選び方の目安は次のとおりです。
- 既存のお客様との関係を深めたい(飲食店・美容室・小売店): まずLINE公式アカウント。
利用率が最も高く、登録してもらえば確実に情報が届きます - 新しいお客様に見つけてもらいたい(美容・飲食・工務店・雑貨など見た目で伝わる商材): Instagram。
施工事例や商品写真との相性がよく、地域名のハッシュタグ(投稿に付ける「#」から始まるキーワード)から見つけてもらえます - 作業風景や使い方を見せたい(製造業・修理業・サービス業): TikTokやInstagramの短い動画。
言葉で説明しにくい工程を直感的に伝えられます
迷う場合は、既存のお客様に「普段どのアプリをよく見ますか」と直接聞いてみるのが最も確実です。
数人に聞くだけでも、自社のお客様層がどこにいるかの見当はつきます。
また、同業他社がどのSNSでどんな投稿をしているかを見ておくことも参考になります。
反応が多い投稿にはヒントが隠れていますが、そのまま真似をする必要はありません。
自社の強みや雰囲気に合った見せ方を探すための材料として眺める程度がちょうどよいでしょう。
SNSマーケティングの始め方|4ステップと必要なもの
ここではInstagramを例に説明します。事前に用意するものは次のとおりです。
- メールアドレスまたは電話番号 — アカウント登録に使います
- プロフィール画像(店舗の外観やロゴ) — 後から変更できるので、暫定のもので構いません
- 業種カテゴリ — 「飲食店」「美容室」など、自社に近いものを選びます
- 公開してよい連絡先(電話番号・住所) — プロフィールに表示されます

まず「何のためにやるのか」を決めます。求人応募を増やしたいのか、来店客を増やしたいのかで、投稿内容も見せる相手も変わるためです。
次にアカウントを作成したら、必ず「プロアカウント」に切り替えてください。無料で、投稿やフォロワーもそのまま引き継がれます。手順は次のとおりで、数分で完了します。
- プロフィール画面の右上にあるメニュー(三本線)を開く
- 「設定とプライバシー」を選ぶ
- 「アカウントの種類とツール」をタップ
- 「プロアカウントに切り替える」を選ぶ
- 業種カテゴリと連絡先を入力する
切り替えると、投稿がどれくらい見られたかの数字を確認でき、プロフィールに住所や電話ボタンを表示できるようになります。個人アカウントのままだとこれらが使えないため、ビジネス利用では必須の設定です。
つまずきやすいのはプロフィール文です。「何屋で、どこにあり、どうすれば依頼できるか」が一目で分かるように書いてください。ここが曖昧だと、投稿を見て興味を持った人が問い合わせに進めません。
投稿は週1回程度から始めれば十分です。毎日投稿しようと意気込むと続かないため、無理のないペースを優先しましょう。
なお、複数のSNSを同時に始めるのは避けてください。投稿の手間が単純に倍になるうえ、どちらも中途半端になりがちです。1つを3か月続けてみて、手応えを確認してから次を検討するくらいのペースが、結果的に長続きします。
SNS運用を続けるコツと4つの注意点
多くの企業がつまずくのは、始めることではなく続けることです。
- 投稿ネタは接客の中から拾う: お客様からよく聞かれる質問をそのまま題材にします。「この商品はどれくらい持ちますか」「作業当日は何を準備すればいいですか」といった質問は、同じ疑問を持つ人が必ず他にもいます
- 投稿の型を3つ決めておく: 「新商品紹介」「作業風景」「スタッフ紹介」など型を決めれば、毎回ゼロから考えずに済みます
- 担当者と曜日を決める: 「毎週水曜の朝に投稿する」と決めて予定に入れておくと、忙しい時期でも止まりにくくなります
- 完璧を目指さない: プロが撮ったような写真でなくても構いません。日常の様子が伝わることのほうが大切です
注意点として、お客様やスタッフが写った写真を投稿する際は、必ず事前に本人の許可を得てください。また、他社の商品を批判する内容や、根拠のない効果をうたう表現は避けましょう。
もう一つ意識したいのが、フォロワー数だけを成果の指標にしないことです。新規のお客様に「どこで知りましたか」と一言聞く習慣をつければ、SNSがどれだけ効いているかを実感として把握できます。フォロワーが増えても問い合わせが変わらない場合は、投稿内容が自社のお客様層と合っていない可能性があるため、見直すきっかけになります。
自社だけで進め方に迷う場合は、SNS活用に詳しい外部の専門家に相談しながら進めることもおすすめします。
まとめ
- SNSは即座に売上を作る手段というより、認知と信頼を積み上げる取り組みです。採用面での効果も見逃せません
- 国内利用率はLINEが9割超、Instagramが約5割。既存客との関係強化ならLINE、新規開拓ならInstagramが目安です
- アカウント作成後は必ず無料の「プロアカウント」に切り替え、週1回のペースと投稿の型を決めて始めましょう
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