リスティング広告の始め方|中小企業の費用相場と出稿5ステップ

「検索したときに一番上に出てくる広告を、自社でも出してみたい」
「でも、いくらかかるのか分からないので手が出せない」
そんな状態で止まっていませんか。
リスティング広告は、実は決まった最低出稿額がなく、少額からでも始められる集客手段です。この記事では、中小企業がリスティング広告を始めるにあたって、費用の相場と予算の決め方、出稿までの5ステップ、そして始めた後につまずきやすい点までを整理します。
もくじ
リスティング広告とは?中小企業に向いている3つの理由
リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンで検索されたキーワードに合わせて、検索結果の上部や下部に表示される広告のことです。検索連動型広告とも呼ばれます。国内の主な媒体はGoogle広告とYahoo!広告の2つです。
自然に表示される検索結果と見た目は似ていますが、「スポンサー」「広告」といった表示で区別されています。中小企業に向いているのは、次の3点が理由です。
- すでに探している人にだけ届く:「名古屋 塗装 業者」と検索している人は、今まさに業者を探している段階です。チラシやSNSと違い、必要としている人だけに絞って表示できます
- 少額から試せる:一律の最低出稿額はなく、1日あたりの上限予算を自分で決められます。表示されただけでは費用は発生せず、クリックされたときにだけ料金がかかる仕組み(クリック課金)です
- 効果が数字で見える:何回表示され、何回クリックされ、何件の問い合わせにつながったかが管理画面で分かります。感覚ではなく数字で判断できます
SEO(検索結果の上位に自然に表示されるための対策)が成果まで数か月かかるのに対し、リスティング広告は審査を通れば数日以内に表示が始まります。急いで問い合わせを増やしたいときや、「そもそもこの商品に検索需要があるのか」を試したいときに向いています。
リスティング広告の費用|中小企業の予算相場と決め方
費用は「クリック単価 × クリック数」で決まります。クリック単価はオークションで決まるため、競合が多い業種ほど高くなります。
一般的に言われている目安として、小規模な店舗や事業者が自社で運用する場合は広告費だけで月3万〜10万円程度、運用代行会社に任せる場合は代行手数料を含めて月30万円前後から、という水準がよく紹介されています。ただしこれは業種や地域によって大きく変わるため、金額だけを鵜呑みにしないでください。
予算は「何件ほしいか」から逆算する
「月いくらまでなら出せるか」だけで決めると、後で成果を判断できなくなります。次の順序で考えるのがおすすめです。
- 1件の問い合わせにいくらまで使えるかを決める:たとえば1件受注すると平均30万円の売上で、そのうち10万円が利益。問い合わせ3件で1件受注できるなら、問い合わせ1件あたり2万円までなら赤字にはなりません
- 月に何件ほしいかを決める:月5件の問い合わせがほしいなら、2万円 × 5件で月10万円が目安になります
- 最初の1〜2か月はテスト期間と割り切る:配信して初めて分かることが多いため、いきなり本予算を投じず、まずは判断材料になる程度のデータが集まる金額で試します
なお、運用を外部に任せる場合の代行手数料は、一般的に広告費の20%程度が相場と言われています。月10万円の広告費なら手数料2万円、合計12万円という計算です。少額から始めるなら、まずは自社で運用してみるのも選択肢です。
リスティング広告の始め方|出稿までの5ステップ
ここからは、実際に広告を出すまでの手順です。順番を入れ替えると後で手戻りが出るため、この順序で進めてください。
事前に用意するもの(Google広告の場合。Google広告ヘルプより)
- Googleアカウント(Gmailのアドレス)
- 会社名と、広告のリンク先にする自社サイトのURL
- 支払い用のクレジットカードまたはデビットカード、請求先住所
所要時間の目安:アカウント開設から広告文の入稿までは、慣れていなくても半日程度。ただし広告の審査に数日かかる場合があるため、キャンペーンの開始日から逆算して1週間ほど余裕を見ておくと安心です。
STEP1:広告アカウントを作成する
Google広告またはYahoo!広告のアカウントを開設します。会社情報・支払い方法・誰が管理するかの権限を設定します。開設自体は無料です。
STEP2:コンバージョンタグを設置する
コンバージョンタグとは、問い合わせや購入が完了したことを記録するための短いプログラムです。問い合わせ完了ページ(「送信ありがとうございました」と表示されるページ)に貼り付けます。
ここが最大のつまずきポイントです。 後回しにすると、広告費を使ったのに「どのキーワードが問い合わせにつながったか」が一切分からなくなります。サイトの更新を制作会社に任せている場合は、この作業だけ先に依頼しておいてください。
STEP3:キャンペーンと広告グループを作る
キャンペーンは、予算・配信地域・目的といった大枠を決める単位です。広告グループは、その中で「近い検索意図のキーワード」をまとめる単位になります。
たとえば工務店なら、「新築」と「リフォーム」でキャンペーンを分け、リフォームの中を「外壁塗装」「水回り」といった広告グループに分けます。混ぜてしまうと、外壁塗装を探している人に水回りの広告が出ることになり、費用が無駄になります。
STEP4:キーワードを選ぶ
自社の商品・サービスを探す人が、実際に打ち込む言葉を想定して登録します。商品名だけでなく、悩み・用途・地域・「比較」「費用」といった言葉も候補になります。ここが広告費の効率を最も左右する部分なので、次の記事で詳しく扱います。
STEP5:広告文を作る
検索結果に表示される見出しと説明文を作ります。
見出しは1〜2本に絞らず、複数の切り口(価格・実績・対応の速さ・地域密着など)を登録してください。 どの表現が反応されるかは、出してみないと分かりません。広告文で書いた内容が、リンク先のページに書かれていることも必ず確認します。
中小企業がリスティング広告でつまずく3つの落とし穴
始めた後に成果が出ない会社には、共通する原因があります。
- 設定して放置する
競合の動きも検索の内容も日々変わります。
最低でも月1回は、どんな言葉で検索されて広告が出たかを確認し、関係のない言葉を除外してください - クリック数だけを見て満足する
クリックが増えても問い合わせが増えなければ意味がありません。
見るべきは「問い合わせ1件あたりいくらかかったか」です - リンク先のページを整えないまま出す
広告をクリックした先が会社のトップページだと、探していた情報にたどり着けず離脱されます。広告文で伝えた内容が最初に目に入るページへ誘導してください
また、リスティング広告は配信を止めると流入も止まります。 ホームページやブログのように資産として積み上がるものではないため、短期の獲得は広告、中長期の集客はSEOと、役割を分けて考えるのが現実的です。
まとめ
- リスティング広告は検索キーワードに連動して表示される広告で、クリックされたときだけ費用が発生する。最低出稿額の定めはなく、中小企業でも少額から始められる
- 費用は一般的な目安として自社運用で月3万〜10万円程度から。金額だけで決めず、「受注1件の利益」から逆算して予算を決めると判断を誤りにくい
- 始め方は、①アカウント作成、②コンバージョンタグ設置、③キャンペーン・広告グループ作成、④キーワード選定、⑤広告文作成の5ステップ。タグの設置を後回しにしないことが最大のポイント
リスティング広告を自社で始めるべきか、予算をいくらに設定すべきか。判断に迷われているなら、株式会社アドクルーへお気軽にご相談ください。愛知県の中小企業さまの商圏と商材をふまえて、無理のない予算の組み方から率直にお伝えします。

