Web広告の種類は4つで足りる|中小企業の選び方と費用の目安

Web広告の種類は4つで足りる|中小企業の選び方と費用の目安

「Web広告を始めたいが、種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない」
調べるほど一覧が長くなって、かえって決められなくなっていませんか。

Web広告の種類は解説記事によっては10以上並びますが、従業員数名〜20名ほどの会社が現実に選ぶのは4つです。
この記事では、その4種類の違いと、自社にどれが向いているかを見分ける2つの判断軸、そして費用の目安と始める前の準備をお伝えします。

Web広告の種類は大きく4つ|まず全体像を押さえる

Web広告は今や広告全体の主役です。電通が発表した「2025年 日本の広告費」によると、2025年の日本の総広告費8兆623億円のうち、インターネット広告費は4兆459億円となり、構成比で初めて過半数(50.2%)に達したと報告されています。
テレビや新聞よりネットに多くの広告費が投じられている、というのが今の状況です。

その中身を中小企業の視点で整理すると、次の4種類に収まります。

  • 検索連動型広告(リスティング広告): GoogleやYahoo!で検索したときに、検索結果の上部へ表示される広告。「名古屋市 水漏れ 修理」のように、困って今すぐ探している人に届く
  • ディスプレイ広告・リターゲティング広告: ホームページやアプリの広告枠に表示される画像の広告。一度自社サイトを見た人を追いかけて再表示する使い方(リターゲティング)が中心
  • SNS広告: Instagram・Facebook・LINEなどに表示される広告。地域・年齢・興味で配信先を細かく絞れるため、まだ自社を知らない人に見せられる
  • 動画広告: YouTubeなどで再生前や再生中に流れる広告。伝えることが多い商品や、実演で違いが分かる商品に向く

このほかにアフィリエイト広告や記事広告などもありますが、担当者が1人もいない段階で手を広げると管理しきれません。まずはこの4つから選んでください。
自社に向くWeb広告の見つけ方

中小企業がWeb広告の種類を絞る2つの判断軸

4種類のうちどれを選ぶかは、次の2つを自社の商品に当てはめると決まります。

判断軸1: その商品は、すでに検索されているか

すでに困って探している人がいる商品なら、検索連動型広告から始めます。
水道の修理、雨漏りの補修、車検、税務相談などがこれにあたります。
「〇〇市 △△」と検索する人がいる以上、その画面に出るのがいちばん近道だからです。

一方、存在自体が知られていない商品・サービスは、検索されません
新しい健康食品、初めて売り出す加工サービス、地域の新しい店舗などです。この場合は検索連動型広告を出しても表示回数がほとんど伸びないため、SNS広告や動画広告で「こういうものがある」と知らせるところから始めます。

判断に迷ったら、自社の商品名やその困りごとの言葉をGoogleで検索してみてください。競合の広告が並んでいれば、そこには需要があるという目印になります。

判断軸2: 単価と検討期間はどれくらいか

単価が高く、決めるまでに時間がかかる商品(住宅リフォーム、業務用機械、法人向けサービスなど)は、1回見ただけで問い合わせには至りません。ここで効くのがリターゲティング広告です。一度サイトを見た人にだけ再表示するため、無駄打ちが少なく、比較検討している間ずっと接点を保てます。

逆に、単価が安く、その場で決まる商品(飲食店の来店、美容メニュー、小売の商品)は、追いかけるより「見つけてもらう回数」を増やすほうが効きます。美容室の新メニューなら、店舗から半径3km・25〜44歳の女性に絞ったInstagram広告のほうが、検索連動型広告より合うことが多いでしょう。

Web広告の種類別に見る費用の目安と課金のしくみ

Web広告の費用は「1回いくら」で決まるのではなく、何に対してお金が発生するか(課金のしくみ)で変わります。主なものは3つです。

  • クリック課金: 広告が押されたときだけ費用が発生する。表示されるだけなら無料。検索連動型広告・リターゲティング広告の多くがこれ
  • 表示課金(インプレッション課金): 表示された回数に応じて費用が発生する。SNS広告やディスプレイ広告で使われる
  • 再生課金: 動画が一定時間再生されたときに費用が発生する。動画広告で使われる

金額は業種と地域の競争状況で大きく変わるため、一律の相場は示せません。一般的に言われている目安として、クリック課金は1回あたり数十円から数百円、競争の激しい業種ではそれ以上になることもあります。正確な金額は、Google広告やMeta(Instagram・Facebook)の管理画面で、実際のキーワードや配信先を入力すると見積もりが表示されます。出稿前に必ず自社の言葉で確認してください。

予算の決め方でつまずきやすいのが、月1万円などの少額で始めて「効果がなかった」と判断してしまうことです。表示回数が少なすぎると、良し悪しの判断材料がそもそも集まりません。まずは3か月続けられる金額を決め、その範囲で月々の予算を割るという順番で考えるほうが、判断を誤りにくくなります。
ウェブ広告を始めるまでの4ステップ

Web広告を始める前に決めておく3つのこと

種類が決まったら、出稿の前に次の3つをそろえてください。ここが抜けていると、広告費だけが出ていきます。

1. 着地ページ(クリック後に見せるページ)を用意する

広告を押した人が最初に見るページです。
トップページに送らないことが重要です。「雨漏り修理」の広告なら、雨漏り修理の内容・料金・施工例・問い合わせ先が1ページにまとまっている場所へ送ります。トップページに送ると、探し直す手間が生じてそのまま離脱します。

2. 必要なものをそろえる

事前に手元にないと途中で止まるのは、次の3つです。

  • Googleアカウント(またはMeta・LINEの管理アカウント)
  • 支払い用のクレジットカード
  • 自社の住所・電話番号が確認できるホームページ

アカウントの開設自体は30分ほどで終わりますが、広告の審査に数日かかる場合があるため、キャンペーンや繁忙期に合わせたいときは1週間前には登録を済ませておいてください。

3. 問い合わせを受ける体制を決める

見落とされがちですが、電話が鳴ったときに誰が出るかを決めていないと、せっかくの問い合わせが取りこぼしになります。出られない時間帯があるなら、フォームやLINEでの受付を用意しておきましょう。
ウェブ広告で反響を受けている写真

まとめ

Web広告の種類と選び方について、要点を振り返ります。

  • 中小企業が選ぶWeb広告の種類は、検索連動型・リターゲティング・SNS広告・動画広告の4つで足りる。数を並べた一覧から選ぼうとしないこと
  • 選ぶ基準は「すでに検索されている商品か」と「単価と検討期間」の2つ。検索されているなら検索連動型、知られていないならSNS広告や動画広告から
  • 出稿前に着地ページ・支払い方法・問い合わせを受ける体制の3つをそろえる。審査に数日かかることを見込んで早めに登録する

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